2018年8月22日水曜日

風が通る家 過度な期待はしないほうが

風が通り抜ける家、エコっぽくて素敵。

でも窓を開けて快適な時期ってどのくらいあるでしょう。

4月から断熱住宅に住んだ私の感覚としては。

◆4~5月中旬。春。

寒い日もあり、暖かい日もあります。

家電の熱や人体からの熱でほぼ快適にいれるので、エアコン暖房をほぼ使わず、窓は閉め切った状態。

当然24時間換気で部屋の空気は入れ替えてます。

◆5月下旬から6月上旬。初夏。

結構暑い日もあります。

このあたりが窓を開けると快適な時期かなと思います。

日中そんなに気温が上がらない時に窓を開けると気持ちいい日もあります。

暑い夜は部屋内を冷やすために少し窓を開けることもありますが、夜は気温が結構下がる日もあり、冷え過ぎ注意ということで窓はそんなに開けません。

◆6月中旬から7月上旬。梅雨。

かなり暑い日もありました。

昔よりだいぶ暑い日が増えてきてます。

また梅雨時で湿度が高い時に窓を開けると湿気も入れてしまうので、窓を開けると逆に不快的。

窓を閉めて冷房か除湿の方が快適でした。

◆7月中旬から8月上旬。夏本番。

夏本番ですから当然窓を閉め切って冷房です。

24時間冷房の日も結構あります。

窓を開けて風を入れている家も見ましたが、熱風を入れているので温度は下がらないはずです。

風が人体にあたって多少体感温度は下がりますが。

窓を閉め切っているよりかいくらかマシというくらいで、我慢している感じだと思います。

夜八時を過ぎてようやく30℃以下になってくるくらいですから。

もう昔のような気温ではないんです。

夜風が気持ちいいなんて日は少なくなりましたし、気温が下がっても風がなければ自然通風に期待できません。

断熱住宅にして窓を閉め切って冷房すれば、電気代はそんなに怖がらなくてもいいはず。

測定してませんが。

その方が快適です。

◆8月中旬。現在。

まだ日中は暑いです。

でも夜は結構涼しい日もあります。

寒いくらいの時もあります。

夜涼しくするために窓を開けると、その風が冷たすぎると部屋の温度を下げる以前に、喉をやられます。

この時期に喉が痛くて、体調を崩す方、周りにいませんか?

夜風が原因かもしれません。

うちの家族夫婦と子供、弟、父親、みんな窓を開けていたせいで喉が痛いです。

自然通風に頼ったせいです。

寝室はこの時期窓を開けずに、別の部屋の窓を開けて涼しくした方が、直接夜風に当たらなくていいかもしれません。

結果日中も夜もエアコンをつけた方が快適で、自然通風に頼らない方が健康なことが分かりました。

朝までエアコンをつけていて寝起きがだるいという感覚はエアコンの冷やしすぎで体が冷えているためです。

うちの寝る時のエアコン設定は27℃か28℃なので、冷えすぎないので朝起きた時だるいという感覚はないです。

夏も冷やしすぎなくても涼しくいられるのが断熱住宅のいいところ。

無理に自然通風しないおかげで喉の痛さもなくなりました。

自然通風は絶対いいという方からは批判もあるでしょうけど。

◆結論

窓を開けて快適な時期は結構短いです。

春から夏の終わりにかけて5か月ぐらいのうち2~3週間くらいしかありません。

これは断熱住宅じゃなくても近い感覚があるのではないかと思います。

実は窓を開けて快適な時期って窓を開けなくても温度的には快適だったりして、窓を開けた方が心地いいから開けるっていう感じです。

特に断熱住宅に住んでみると、窓を開けずに、閉め切ったままで部屋の温度を保ってくれるので、冷暖房がいらない期間が長いなという実感はあります。

窓を開けない方が快適な期間があるのです。

街中では防犯上窓を開けたくても開けれないこともあります。

自然通風はエコだし、風が通り抜ける設計にしてますって聞こえはいいです。

でも窓を開けて快適な期間は短いのです。

弊社で管理しているマンションは周りに建物がなく上層階に行くほど風も通るので夏場風を入れて過ごせますが、やっぱりエアコンで冷房をした場合のほうがはるかに快適です。

高い温度で風を入れている場合は熱中症に注意しなくてはいけません。

私も窓を開けて自然通風することを軽視するつもりはないです。

窓を開けて風を通すことよりも全館冷房・暖房が家中に行きわたるという、そういう意味で家の空気が家全体に行きわたるような設計、言い換えればそれが風の通り抜ける家という考え方の方が必要なんじゃないかなって思います。

風が通り抜ける家の考え方を踏まえつつ、家の空気がちゃんと流れて全館冷暖房が効率よく効いてくれる家を考えていきたいです。