福島県・会津若松にほど近い東山温泉・向瀧という旅館に行ってきました。
まさに日本旅館という佇まいで、国の登録文化財になっているそうです。
お店に着くと5・6人の方が出迎えてくれました。
こちらがかしこまっちゃうくらい歓迎されます。
お車お預かりしますと鍵を渡して、車は旅館の方が駐車してくれました。
こういうしっかりしたお出迎え初めてでした。
玄関から雰囲気があります。
山の斜面に増築を重ねていったらしく、どの部屋に行くのにも階段や段差が多数あります。
それが建物に奥行きを出していて面白いです。
まるで木造の要塞のようで、廊下を歩いているだけで楽しいです。
お風呂に行くにもちょっとした探検のようです。
温泉のお湯は100%源泉かけ流しで少し熱いくらいです。
貸切風呂も3つありますが、少し私には熱かったです。
写真はないですが、深いタイル浴槽で肩まで存分に浸かれます。
大浴場は丁度いい温度でしたのでそちらでゆっくりしました。
歩いているとどこが1階なのか2階なのかわからなくなります。
館内に建物図面がありますが、これを見てもよくわかりません。
自分で見てみる方が早いのでいろいろ探検しました。
レトロな鏡。
非常口の表示さえもレトロ。
現代的な緑の表示ではこの建物には不釣り合いですからね。
隣にはしっかり現代版の表示もあるんですが。
それは決まりなので仕方ないですね。
住宅はバリアフリーがいいのかもしれませんが、階段や段差で作られる高低差は建物に奥行きを出して、舞台のように非日常を演出するみたいです。
いい旅館です。
建物は古いのですが、きれいにしてあるので清潔感があり、逆に古さから安心感を感じます。
たまたま宿泊した日に地震がありました。
長岡も結構揺れたようですが、この旅館の建っているところは地盤がいいそうで、建具がカタカタ揺れた程度でした。
建物が長く保たれているのもそのおかげなのかなと思います。
1階は中庭を取り囲むように廊下があり
2階は廊下を取り囲むように部屋が配置してあります。
これは私が泊まった部屋からの景色。
部屋から中庭を望め、ほかの部屋の明かりが中庭を柔らかく照らします。