今まで使っていたダイニングテーブルをKさんがリメイクしていく。
Kさんちで今まで使っていたダイニングテーブル。
リノベ後に座卓として使いたいのでKさんがリメイク。
表面のテカテカしているウレタン塗装。
これを取り除いて本来の無垢の木の表面である天然の素材感を出すべくサンダーがけ。
表面の保護のために行うウレタン塗装であるが故、非常に強い塗膜で保護されており、機械を使ったやすりがけでもはがすには相当な労力。
それを根気よく表面を削ると
綺麗な無垢の木目が出てきました。
リノベ後の室内によく合う天然の肌触りのテーブルに。
すげーわKさん。
やすりで削っても消えない赤色。ということは本来の木の色がこの赤色。
それと、この独特の匂い。
この匂い嗅いだことあるな。もしかしたらカリン?
高級木材ですね!
こりゃいいテーブルに生まれ変わりそう。
外壁をそのままに、断熱性能を上げていきたい
壁の上部に一部土壁を残したまま。
土壁は全部とって断熱材を代わりに入れたかったので、ほんとはこれも全て取り除きたかったんだけど、あえてそのままにしております。
なぜならこの壁を落とすと、繋がっている外の白壁も落ちていってしまうから。
私が推奨しているリノベは、外壁はできるだけいじらず、中身だけをリノベする事で、断熱性能を上げていこうというリノベ方法。
外壁をいじると一気に価格は上がります。
外壁の材料代、その下地代、足場代、外をも工事範囲にすると、新築した方が安いかもなんてことになりかねません。
値段がかかるだけでなく、工期も長くなります。
あと、天気が雨の日は工事がやりづらくなります。
それと、Kさんの家は雨板という杉の外壁。
Kさんはこの外壁を気に入っており、張り替える必要はない。
よってできるだけ、外壁はそのままにしたいわけです。
そりゃ外壁をはいで、土壁落として、下地をやりかえてって新築みたいなやり方したら、いいに決まってますよ。でも当然価格は高くなります。リノベ規模によっては下手したら新築するより高くなることもあります。
外壁はそのままで、しっかり断熱性能を発揮できれば、価格を抑えて快適に暮らせる。
これが私が推奨しているリノベ。
外壁を残しながら性能向上できるよう色々試行錯誤して、我が家ではそれが実践できて、暖かい家で6年経過しており、間違いなく外壁はそのままでしっかり性能が発揮できると感じております。
断熱を入れる前のひと仕事。スキマを埋めて気密をとっていく
はい、まずこれ。
土壁と木の間の隙間。
今までここからダイレクトに外の寒い風が入ってきていました。
近くによると余計わかる。
光が漏れるくらいの隙間。
ウレタンでモコモコしてスキマを埋める。
これ、Kさんちだけじゃないですよ。
和室で寒さを感じているお宅。このスキマをまず埋めてみましょう。
スキマは寒い風が入ってきて、せっかく温めた部屋の暖かい空気が逃げていきます。
ここはしっかり埋めましょう。
気密をとっていくのです!
土壁部分をシートで覆う
土壁と木の間の隙間を塞ぎましたが、土壁自体ももろい部分は隙間ができており
外から風を防ぐためにも土壁部分全体をシートでバリアします。
このシートで寒い空気を防ぎます。
またこのシートは透湿シートなので、壁の中に入った湿気は外に出るようにようにしてあります。
これ大事。
上の外壁裏部分もシートでふさぐ
上の部分は外に張られた外壁の裏がダイレクトに見えてる状態。
ここの上の方にもスキマがある。
ここも塞がないと上にのぼる暖かい空気はここから逃げていく。
暖房しても外に逃げていく。お金を使って、家じゃなくて外を温めていることになる。
一階の天井裏と繋がる部分も塞ぐ
この壁の下の壁のないところは一階の天井裏。
ここからも寒い空気が入ってくる。
そこもシートで塞いでいく。
温められた空気は、上にのぼる。
温められた空気が上にのぼると、先ほどの外壁の裏が見えていた上のスキマの部分から暖かい空気は逃げていく。
逃げてった空気があったところに代わりに冷たい空気が引っ張られてくる。
つまり、もしここが塞がっていないと、この部屋で暖房を効かすと逆に寒い空気を引っ張って入れてしまうことになる。
暖房温度を上げれば上がるほど、寒い空気を引っ張ってくるので寒くなる。そして寒くなってまた暖房をガンガン使うという悪循環。
暖房しても暖かくならない原因。
ここがないがしろになってる家って結構あります。
今回はちょっと小難しいスキマの話でしたが、2階のスキマを埋めるシート張りが完了し、次回から断熱材を入れていきます。
あまり聞きなれないと思いますが、私の推奨する断熱工事、内側付加断熱という工事をやっていきます。