2024年12月16日月曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具15

魅力的な梁をあらわしたい


天井解体後、出てきたきれいな丸太梁。
工事前に天井裏に上がって調査した時に、すでに発見しておりましたが、いざ解体してあらわになるとぜひ生かしていきたい。とKさん。
私も同じ気持ち。


ちなみにこれが我が家の天井。娘が見てる。
勾配天井にて丸太梁が勾配なりにあらわしになっている。
梁を出すことにより梁の上にほこりがたまるデメリットがあるにも関わらず、それを補って余りある梁の存在感とかっこよさに、今もあらわしにして良かったなと思うし、大工さんに感謝してる。

もう、Kさんちも梁出すしかないね。


これが当初提案のパース。


これが天井を通常の天井高2.4メートルより上げて、勾配天井と水平天井を絡めて梁を出した図。
やっぱりいいね。

天井を作る前に


天井が上がるということは、それに合わせて壁も高くなります。
ということで、断熱範囲も高くなるので断熱材も天井や合わせて高くまで入れていきます。

とその前に見つけた箇所を処理。

工事中に見つけた部分を手直ししていきます


断熱材を入れる前に壁の上部を見てみると、

外の白壁の裏。
小屋束と板の間にコーキングがしてある。


むむ、コーキングが劣化して隙間できている。
スキマから外の光が見えるな。
ここから雨漏りでもあったからコーキングしたのだろうか?


建てた当初からコーキングしたのか、雨が入ってくるから後でやったのか。後でやったのであれば屋根裏に潜って大変な作業だったろうな、と想像したりして。

よくわからないけどいずれにしろ隙間はふさがなきゃね。
雨が入るのも良くないし、すきま風が入るのも防がなきゃならないし。


工事後は壁と天井で見えなくなるところなので、今のうちにコーキングのやり直し。さわれなくなる場所だから見栄えはいいので、厚めに処理。
スキマをなくしていきます。
工事後に見えなくなる部分は今のうちにできることをやって行くのです。

もう一つ見つけた部分の処理



屋根の下地の先端部分。
面戸という部分。ふさがっているところもあれば、


面戸が取れて、外が見えてるところもある。
こんなに穴が空いてるとコウモリなんかは簡単に屋根裏に入ってきてしまう。


もう面戸は取ってしまう。


で、代わりに穴あきの板を張る。
こうするとこでコウモリは入ってこない。
屋根裏空間は、湿気を逃すために換気が必要。
穴あきの板にしておけば換気になる。

ちなみに今は瓦屋根なので湿気が逃げやすいけど、将来的に板金に張り替えるなんてこともあるかもしれない。
板金の場合は、ガルバリウム板で屋根を覆うので瓦より湿気を溜め込みやすい。その時湿気がしっかり換気によって逃げるように、今しかできないことを念の為やっておく。


壁に断熱材を入れたら、壁の内側に防湿と気密のためにシートを貼る。


壁の中に湿気を入れないようにする。
あと、気密をとってスキマをなくして、室内のあったかい空気が逃げないようにという意味もある。


前回のブログ。断熱材を入れる前に外側にシートを貼ったわけですが、そこに断熱材を入れた上で、内側にシートを貼ることで、断熱材をサンドイッチして、壁の中の空気が動かないようにすることでグラスウールの性能を十分に発揮できるようにする。


そしてそのシートの上から石膏ボードを貼って、シートをおさえつけて気密化していく。


ちなみにこれがグラスウールの袋。
これが使用する全てではないですよ。
この袋のケースを45ケースくらい使います。
新築住宅の2倍以上使います。


壁の準備ができたので、ようやく天井を作っていきます!