屋根は、太陽の光を直接受けます。
屋根の裏側、屋根裏は相当な温度上昇をします。
この暑い屋根裏をそのままにしておくと、夏場の部屋内はその影響で、暑い部屋になります。
この熱を逃がさなくてはいけません。
そこで屋根には下の図のように、通気層をもうけます。
軒裏から外気を取り込んで、通気層から屋根裏の熱を外に排出するわけです。
また通気層には、屋根裏の湿気を排出するという役割もあります。
そこで、屋根に、この通気層を確保するために
このように屋根の少し下にシートを張りました。
一番上の図で言うと、赤いラインの位置です。
このシートの上が通気層になります。
また、このシートの下に断熱材が入りますが、断熱材のある断熱層には、空気の流れを入れたくありません。
断熱材の中を空気が流れると、断熱材が性能低下してしまうからです。
断熱材の中の空気が止まっていなければなりません。
このシートは、通気層から空気が流入してくるのを防ぐバリアー的な役割もあります。
つまり、隙間風を入れないようにする、気密バリアーです。
通気層は空気を流し、すぐ下の断熱層には空気を流さないようにします。
高気密高断熱になるように、こういったところを、大切に工事していきます。
このシートの下に数十センチ断熱材が入る分、実際の部屋の天井は、これよりも少し低くなりますが、斜めの勾配天井の形がなんとなく見えてきました。