2016年5月9日月曜日

長谷川邸

長岡市塚山にある重要文化財 長谷川邸に行ってみました。



火事で焼けたあと、1716年に再建されたようで、今年でちょうど築300年になるそうです。

地震の際には壊れたところもだいぶあったようで、かなり大規模に改修されたようですが、木材自体は当時のものが使ってあるようです。

木の耐久性はすごいと思いました。



これは建物に入って、門を撮ったところです。



建物に入ると、屋根まで吹き抜けている大空間があります。

広いです。

窓がほとんどなく、少し暗い印象です。

寒さ暑さを家に入れないようにしていたのでしょうか。

でも、塗り壁と柱に隙間が結構あって、冬場は隙間風が寒かっただろうなと思います。

隙間から外が見えるくらいの隙間でした。

この右手に広い土間があります。



庄屋だったので、お百姓さんが運んできた年貢米を計量したり、炊事をしたりするところだったそうです。

木材の太さが重厚感を与えます。



左手には囲炉裏がある、居間スペースと



台所があり



その奥に部屋が続き



その部屋の周囲には縁側があります。

夏の日差しを遮るためか、縁側の軒の出が大きくなっています。

また、部屋は西側と北側にあるので、縁側も北側と西側を向いており、南側の太陽の日射を避ける配置だったのだろうかと想像してみました。

それとも風の抜ける涼しい方向だったのでしょうか。

夏を主として考えていたのですかね。

南側には土間スペースがあり、居住スペースはないようでした。

土間スペースは、米を保管する意味もあってか、日射を入れないため、南側に窓はほとんどありませんでした。

現在新築で建てる家は、南側に居住スペース、リビングを配置し、大開口をもうけることが基本的な考え方です。

それは、南に庇(ひさし)を配し、夏の暑い日射を防ぎながら、冬は太陽高度が低くなるので、逆に暖かい日射を取り入れ、日射という自然エネルギーを、時には排し、時には取り込むという、パッシブハウスの考え方です。

これは、家の断熱性能が向上し、窓の性能がアップしたので、出来ることです。

昔の家とは、考え方が変わってきたのだなと思いますが、日射を防ぐための庇や部屋の向きなど、いかに快適に過ごすかを考えてきたのは、今も昔も変わりません。



居間スペースから土間を見たところです。

居間スペースは、土間スペースや他の部屋に囲われた場所、家の一番中央にありました。

つまり、外の外気に触れないところにあるため、一番断熱性が高いところに配されているということです。

居間を取り囲む他の部屋が、外気から守る断熱の役目をしている感じです。

冬場、囲炉裏で暖かくなった室温を、外に逃がさない工夫なのかなと思いました。



居間スペースの床材は、いろんな人が歩いたおかげで、つやが出て、いい雰囲気になっていました。

今年は築300年ということで、夏には、越路出身の和月 伸宏の漫画、るろうに剣心の原画展がここで開催されると、管理人さんがおっしゃってました。

これにて社会科見学終了でござるよ。