2024年10月17日木曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具6

 寒くなる前にお風呂のリフォームをする


LDKの解体途中ではありますが、寒くなる前にタイル風呂をユニットバスに変えていきます。
暖かいお風呂に入ってほしいと思います。

このタイル風呂が寒い理由
1.壁・天井に全く断熱材が全く入ってないこと。
2.断熱材が入っていないことにより、タイル自体が冷たさを保有してしまうので、ひんやりとした冷感をタイルに触れていなくても感じてしまい、余計体感温度を下げてしまうこと。
3.壁より外に出ている出窓は断熱が全く効いていない状態なこと。

と、こんなところを解消していきます。

まずは


タイルを解体していきます。
例のごとく外周には土壁が入っていました。
断熱材をしっかり入れたいのでこれも後ほど除去します。


コンクリートを打ったところ。
右下に出ている配管は鉄管で、サビがすごい状態。水漏れしても嫌ですし、このままにはしておけないので、今後は使わないで新規に配管してそちらを使用することにします。


土壁を落としました。
窓も出窓を撤去して、出窓ではなくします。
出窓って外に飛び出してる分、空間を広く見せられるので流行りました。でも断熱的には弱点でしかない。
なので、出窓はやめます。

普段は主に夜にしか入らないお風呂に明るさを求める事もそんなにないですから、大きな窓は不要ですし、断熱的にも大きい窓は不利なので、可愛い小窓に変えました。
この窓は当然トリプルガラス。ガラス三枚という事です。
あと、西向きの窓なので夏の夕日の直射日光でお風呂が暑くなるのを防ぐために、Low-eガラスの遮熱タイプにしてあり、夏の温度上昇を防ぐ効果も持たせています。

気密化&断熱化していきます


窓の上にある霧よけという小さいひさし。
既存の窓を除去したことによりあらわになったひさしの裏側。横に並んでいる木材の間にスキマが!


中から見るとこんな感じ。外と通じてしまっているので、このまま断熱材を入れると外から風が入ってきて断熱効果が低下します。
断熱材は、綿の中の空気を留めておくことによって断熱効果を発揮します。外から入ってきた風は綿の中の空気動かしてしまいます。断熱材の中の空気を風によって動かさないようにしていきたい。気密化して断熱性能を発揮させたい。
そこで


防風のために、そしてスキマをなくしていくために、内側からシートを貼って穴を塞いでやります。
それと、外壁の裏側が見えてる部分もスキマ風が入ってくる原因になるので、シートで塞いでいきます。
手間ですけど、せっかく入れた断熱材の断熱性能を発揮させたいので、断熱改修の際はいつもやっている作業。


白いシートの周りもテープで止めて、できるだけスキマをなくします。
その上で断熱材を入れていきます。土壁を落として、断熱材を壁厚いっぱいに入れられました。


断熱材を入れた上でその内側に気密シートを貼っていきます。
これも継ぎ目はテープで押さえます。
外側もシートで、内側もシートで、気密化した上で断熱材をサンドイッチする。
こうする事で、断熱材の中の空気が動かないので断熱性能を発揮できる。


天井には30センチの断熱材を入れた上で同じく気密シートを貼る。


でお風呂の気密断熱をしていきます。
この透明な緑色のシートの中は断熱的に部屋の中。
断熱的に部屋の中になるところにユニットバスが入るのですが、ユニットバスの壁や天井や浴槽なんかも断熱処理がしてあるので、今までより暖かくなるのは当然。
ユニットバスを入れる準備ができました。

このあとLDKの気密断熱化工事が進んで全体がワンルームの断熱空間になったところでお風呂と脱衣場を含めた快適空間になるように目指していきます。