二酸化炭素濃度を測ってみました。
計測でもしないと生活していても実際二酸化炭素濃度には無頓着なもんで、測ってみてようやく気付くことがあります。
住宅では二酸化炭素濃度は1000ppm以下にしたいという基準があります。
朝起きた時の寝室の二酸化炭素濃度。
家族3人が寝ている間に呼吸で二酸化炭素を出していますが、1000ppm以下に抑えられています。
外気の二酸化炭素濃度は400~450ppmだそうで、それよりはどうしても高くなっちゃいますが、基準以下になってます。
これで息苦しくはないと言えそうです。
壁についている24時間換気。
これで空気を入れ替えているので二酸化炭素濃度も抑えられています。
この換気扇、寒い空気をそのまま入れるのではなく、暖かい空気にして入れてくれます。
そのおかげで、夜間エアコン暖房を切ってますが、朝起きて20℃ほどあるので寒いことはないです。
また湿度も調整してくれますので47%あります。
このような換気扇を全熱交換換気扇と言います。
部屋に吸気口が付いていて外気をそのままの部屋内に入れてしまう換気の場合は、いわゆる第3種換気といいますが、二酸化炭素濃度を下げるために換気量を増やすと外気そのままの温度と湿度を入れてしまうため、部屋は寒くなり、湿度は下がって乾燥しすぎてしまいます。
ただ我が家で使っている全熱交換換気でも温度湿度を調整してくれるとは言え、完璧に温度湿度を保ってくれるわけではないで、換気量を増やしてしまうと同じことが起こります。
つまり外気の二酸化炭素濃度に近づけるために換気量を増やしすぎると、温度と湿度は下がってしまいます。
逆に温度湿度を下げないために換気量を下げてしまうと、二酸化炭素濃度は上がってしまいます。
換気量が多いか少ないかで、温度湿度をとるか、二酸化炭素濃度をとるかのジレンマが発生します。
ではどうするかというと、ちょうどいい換気量にしておくということが大事。
部屋にいる人数が増えれば二酸化炭素濃度はすぐに上がります。
諸条件もあり1100~1200ppmくらいになることもあります。
1200ppmになったところで、すぐさま人体に影響がでる値ではないです。
大体1000ppmくらいになる換気量にしていれば、いいのかなと思ってます。
息苦しい住宅はいやだと二酸化炭素濃度ばかりを見て、外気の二酸化炭素濃度に近づけるために過敏に換気量を増やすと、温度が下がり、寒いので暖房も必要以上に設定温度を上げることになります。
また湿度も下がるのでインフルエンザウィルスが活性化する過乾燥にもなりかねません。
灯油ストーブを使っている部屋は二酸化炭素濃度がかなり高い値になるでしょう。
その場合窓を開けるなりして、濃度を下げることになります。
せっかく温めた空気を捨てて換気しないといけないわけです。
もったいないですね。
高気密住宅は、全熱交換換気によって暖房費を抑えながら、室内空気環境を高環境に保ちやすいと言えるでしょう。