2025年3月15日土曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 29 まとめ4 キッチンの事

 Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 まとめ4


キッチンの事



私が作った造作キッチン。

キッチン・カウンターテーブル・カップボード 共にナラ材で統一しました。

どうやったら使いやすいか、どうしたらかっこいいか。自分もキッチンに立つ人間として、自分の家のキッチンの使い勝手と対比しながらよりいいものをと考えました。

オリジナルのキッチンと家具を、断熱リノベと絡めて統一感のある空間として提案できるのが、港建設の強み。


完成後、奥さんがキッチンに立ち、ここで私どもも一杯頂きましたが、いやあ居心地が良い。

リビングのほうは吹き抜けていて天井がない空間ですが、対してこちらのキッチンはしっかり天井のある空間。

リビングの吹き抜け空間のような開放的なものでなく、キッチンは天井を作ることで、ちょうどいい閉鎖性をつくり、リビングスペースと対照的にしてあります。
壁の色も緑にして、キッチンスペースとして区切り、リビングスペースよりも逆に少し閉鎖的にすることで落ち着ける場所にしてあります。

天井がなくて広く見えるところと、天井があって少し狭く見えるところの対比があった方が、お互いが生きるってことですね。
また木のしつらえが、いっそう安らげる雰囲気になるのでしょう。


キッチンとカップボード。


キッチンには食洗器。


リンナイのフロントオープン。


フロントオープンとはこういう事。
日本のメーカーでフロントオープンは少ない。
リンナイのフロントオープンが価格もお手頃だったのでチョイス。


これはうちのパナソニックの食洗器。
こういう一般的な箱型の食洗器は上から食器を入れる。
2段になっていて、上の方から茶碗なんかを入れちゃうと、あとから下の段に入れるのが大変。
はじめに大きな皿や鍋なんかを下段に入れたのち、上に小さい食器類を入れるっていう、順番を最初から予定して入れないといけない。

だけど、すべての食事が終わってから食洗器に放り込むのではなく、ご飯が終わった食器から順に片づけたりするので、大きなものを最初から下に入れられるわけじゃない。
鍋なんかは、お代わりした後、一番最後に空になったりするので、最初に入れることはあまりない。


フロントオープンであれば、上段も下段も別々に引き出せるから、食器の入れ方を順番にすることを考えなくていい。
大きいものから先に入れないと全部入らないという、箱型食洗器にありがちなパズル的要素から解放される。


食洗器も電化製品なので、壊れることもある。
日本のメーカーは部品供給を10年くらいにしてあったりして、10年超えて壊れると修理がなかなか効かない。
壊れても部品がないからどうしようもない。

であれば、私は電化製品は消耗品ととらえて、10年で壊れることも想定してお手頃な価格で選んだ方がいいという考え方。
海外製品は高い分20年も部品供給があったりするけど、私は日本のメーカーで10年目安で買い替える前提で考えてます。

ちなみに、リンナイのこのフロントオープンタイプは海外製のものの価格の1/3とか1/4の価格かなと思います。


食洗器があるといえど、手洗いしないわけじゃないし、手洗いしたときは水切があると便利なので、シンクにはこちらも付けておきました。


食洗器とカップボードの距離感がこんな感じ。
食洗機をオープンした時にカップボードの引き出しがすぐそこにある。
食洗器で洗った食器を対面のカップボードの引き出しにダイレクトにしまいやすい距離感。


引き出しの底面は、汚れたとしてもふき取りやすいように白いポリ板にしてあります。


ゆっくり閉まるソフトクローズ機構。


一番下は高さ35㎝くらいあるから、縦置きスタンドを使えば、大きめのお皿を立てて収納できる。
背のある醬油や油なんかも収納できる。

真ん中の引き出しが高さ20センチくらい。一番上が15センチくらい。


右下は開き扉。

普段使いするものは、見えやすくて出しやすい引き出しがいい。
開き扉の収納は、少し大きめのもので、普段あまり使わないけど、たまに使うようなものを収納するにはいいかなと思います。


上の吊戸棚。
一枚板を4分割したのできっちりナラの木目がそろってます。


右は扉のない見せる収納として。
可動棚になってます。棚の高さを変えられます。


左の扉がついている方も、中は可動棚。

この吊戸棚の下に、炊飯器・電気ポット・電子レンジが来る。
蒸気を出すこれらの器具の真上に木の板があると、その木の表面が水蒸気でただれちゃう。
そうならないように、吊戸棚の一番下の板は白いポリ板で、蒸気が当たっても大丈夫にしてあります。
ふき取りやすいし。


キッチンの方も一番下は高さ35㎝くらいあるから、こちらには奥様ご希望の縦置きスタンドでフライパンを縦置きできるくらいの収納力にしてあります。


キッチンはすべて引き出しにして、日常的に使うものを見やすく、整理整頓しやすく。


IHの左は調味料入れ。
塩とかコショウとか。


金具はステンレスのシンプルなものに。


我が家ではこんな感じで


取手となる部分を彫り込んでみたけど、苦労して作った割にそこまで使い勝手は良くない。
金物みたいに扉面より出っ張らないっていいとこもあるけど。


これも我が家。こんな加工をして取手を付けたところもある。

これも悪くはない、けど金物を使った方がシンプルでいい。
それと、実際金物の方がなんだかんだで、手をかけやすいしつまみやすいから、使いやすい。

我が家はいろんなことをして、実際使ってみて、何がいいのか悪いのか、やってみよう!という実験場。


個人的好みもあるのだろうけど、今のところ最終的にステンの金物が使いやすいし、どんな色の木材にも合うし、少し高級感が出るような気がするし、良い!と結論。



まとめ5につづく。


2025年3月6日木曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 28 まとめ3 リビングの事


Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 まとめ3

リビングの事


完成写真を交えて。


広いリビング。27畳くらい。
まず、開放的な吹き抜けのある空間で、照明がなくても明るい。


これがビフォー。
ほぼ同じ位置からの写真です。

柱の位置はそのままにして生かしてあります。
押入の両脇に建っている柱の間にテレビボードを取り付けました。
押入れの左右の柱の位置は一緒なのが分かります。


これがCG。
実際の写真と比較すると、このCGのイメージとほぼ同じように作られたことがわかりますよね。
ビフォーの状態から完成をイメージするってこのCGがなければ相当に難しいので、提案時にCGは非常に大切。
CGはなくてはならないと再認識させられます。


ちなみにリビングの赤茶色のローテーブルは


もともとキッチンにあったこのダイニングテーブルを、Kさんがやすりがけしてテカテカのウレタン塗装を落として、オイル仕上げしたもの。

その脚をローテーブルの高さに切ってこの家に合うものにしちゃいました。
すべてKさんのお手製。


角までしっかりウレタンを落として、木の本来の手触りがいいテーブルになりました。
やっぱりこういう家にウレタンテカテカ塗装は似合いませんもんね。

この裏面を確認したところ


ラベルが貼られていてしっかり『花梨』と書かれていました。
やっぱりあの匂いは花梨の木でした。高級な材木です。



テレビボードの裏は未完成。
電線やアンテナ線も見えたままでそのままなのだけれど、またKさんといろいろ考えながら作っていけばいいかなと思ってます。

テレビボードの裏が通れるようになっているので、テレビを見ている人の前を横切らずに通過できます。


テレビの裏側が少し暗いだろうからそれを照らすライト。


テレビの裏を回ってリビングを回遊できる導線。
回遊導線があると、人と人が移動時にぶつからずにストレスがなくせますよ。

元々押入れだったところを通っているんだよなあ、って考えて通るのも一興。

CG。


CGとの比較。


頑張って作った格子扉。





ゆっくり閉まるソフトクローズのスライド蝶番。
バタン!と閉まらないからいい。私がいつも使ってる定番のやつ。


少し薄暗くなった頃。
窓の位置はリノベ前と変わらず、そのまま。1階と2階の窓位置が一致しているのでこの方向で写真撮るといい感じに写るなあ。
吹き抜けていて、上への広がりが感じられるから、元々の広さ以上の開放感を感じられます。


奥まで見渡せるようになったのですごく広くなりました。


これがビフォー。
住んでいると元がどうだったかなんて記憶のかなたに行ってしまうので、こうやってビフォーアフターを写真で残しておくと、感慨深いものがある。


このまま見上げると吹き抜け。


構造的に強くするために新しく入れた梁と
元からあった梁と
昔あった小屋から持ってきて取り付けた梁と
時代の違う3年代の梁が、交差する。

ライティングレールは


一つは梁の下に取付、一つは梁の横に取付。
横に取り付けた方の照明は、上も照らせるので、2階の梁をライトアップできたりする。


もともとKさんの家ってKさんの人望もあり、みんなが集まってくる家なのでこのローテーブルを囲んで10人以上集まっても、広いからキャパ的に全然大丈夫。


実際もうリノベ完成記念で宴会した時も、子供たち含め総勢14人程度でも、リビングの広さと、吹き抜けの開放感で全然狭く感じない。

断熱が効いていて、この大空間なのにどこに行っても暖かいから、それぞれが居たいところに居れる。
リビングで寝転んでてて居てもいいし、キッチンに居てもいい、キッチンのカウンターにいてもいいし、吹き抜け周りにいてもいい、階段に座っててもいい。
どこでも暖かいから居場所がいっぱいある。

寒くないから、隅まで面積を目いっぱい使える。
面積を有効利用できる。
これも断熱住宅のいいところ。


こども達は2階の吹き抜け周りで走り回って鬼ごっこ。
にぎやかでよろしい。


Kさんの家。
ほうきが柱にかけられている。

こんな家には、こういう小物がよく似合う。