2024年11月18日月曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具11

ユニットバスのCGは建築会社の弊社が作る

LDKは改装中ですが、浴室はもう出来上がってるので入ってもらってます。
ユニットバスはクリナップのラクヴィアっていうものなのですが、弊社のキャドでそれが対応しており、お客様がクリナップのショールームで選んばれた、オプションなんかも反映してCGにできる。


これが実際のお風呂。
窓の大きさと設置高さなどは私が提案したCGの通り。
アクセントで色変えした壁なんかも反映できるので、ここまで作るとお客様とイメージの一致ができて、作った後にこうすればよかったということができるだけないようにできるのがいい。


こんな感じで、浴槽に入ってくつろぐとこんな見えかたになりますよ。
ってなイメージも提案できる。
ここで窓の大きさ、窓の位置なんかも確認して頂く。

この見え方はクリナップとかメーカーでは無理。
なぜなら、窓はメーカーが決めるものではなく、お客様と建築屋さんが決めることなのでね。
うちでCG提案できるからこそ、窓の大きさと位置を含めた、浴槽に入った際に見える景色をCGで見せられる。

やっぱりCGって大事。
お客様に伝えやすいってこともあるけど、実際の見え方を自分自身で確認するという意味でもだいぶ重宝する。

2024年11月13日水曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具10

吹き抜けの周りに床がができました

新たに梁を設けた後は、吹き抜けの周りに24ミリの合板を


しっかり間隔を保って釘打ちすることで梁と一体化していくことで今までよりも強い床に、地震に耐える床にしていきます。


テレビボードが取り付くところにある柱はKさんの希望で新しい柱にしてきれいにしていきます。
梁をかける前にほぞを作って大工さんが加工。


梁を完全に落とし込まず、半掛けして余裕のあるところに差し込んでいきます。


私が上から、かけや ではたき下ろしてお手伝い。
ほぞにしっかり入れて梁を落とし込んでいきます。


現場監督だけど、合板の切断なんかもお手伝いし、実働部隊として任務遂行!
吹き抜けの周囲の床が完成。


同じ画角からのパース。
このころのCGから天井の形状は変わったのですが、大体イメージと一緒。

Kさんが保管していた、眠っていた梁を叩き起こして、活かす


昔は町内の家々にひとつあったという鶏小屋。
卵を取ったり、その親鳥のお肉を食べたり。
Kさんちもそんな鶏小屋があったそうな。
町内の方に、お肉は新鮮でさぞ美味しかったんでしょうねと聞くと、食べるのは卵を産まなくなった親鳥なので肉は硬かったそう。なるほどー。

と、まあそれはいいとして、その鶏小屋を解体した時に取っておいた梁があるそうで。


外に出して眺めてみる。
これとか


こんなのもある。


見つくろったちょうどいいやつをKさんが雑巾掛けしてきれいにしていく。


それを大工さんにバトンタッチ。
まず寸法をみて切断。


実際に置いてみて、当てて寸法を出す。


梁と梁の設置面をきれいにする。
昔はノミでやっていた作業もマルチソーで時間短縮。
ただこれもしっかりノミが使える大工さんだからこそ、正確に平らにできるのであって、機械がいいから誰でも水平に、設置面がきれいにできるわけではない、というのは実際に見ているとわかる。
丸い梁を水平に切断するって技術がいるのです。


元々あったこの家を支えた当時の2本の梁は残し、その周りに新たに新しい梁をかけ床を作り、吹き抜けの真ん中にはKさんちで以前使われていた鶏小屋の丸太梁がかかる。


一階のリビングから上を見上げると、3つの時代の梁が垂直に交差する。
さらに2階の吹き抜け上の大きな丸太梁がそれに垂直に交わるように見える。
と、年代を感じながら見るとそれも、さぞ奥ゆかし。

2024年11月5日火曜日

シロアリ被害の和室をなおす

 シロアリが出たと連絡を受ける

シロアリが出たとお客様より連絡があり駆けつけてみる。


敷居に穴が


畳をはがして下を確認。
大引きより上がって敷居の下から突き出てきた様子。
だいぶ食べてくれたな、シロアリよ。


シロアリ駆除屋さんが床下に潜って家全体を調査。
和室2部屋の床下地が被害にあっている様子。
この2部屋だけでよかった。
ただ畳の裏まで進行していて被害はかなり進んでいる。
踏むと畳ごと床が少し沈んでしまうくらい。

床下地を取り替える


畳をはいで工事開始。


この敷居の穴


の裏をみると、大穴が開いてる。
そんなにうまかったのだろうか。


すごい食べられ方をしていたので、木がもろくなっていて解体がスムーズに進む。


床の下地を全て入れ替える。


床下に井戸のようなものが二つ。
井戸かと思ったけど床をはいで出てきた穴は1mほどの深さ。
井戸ではなく、昔は里芋なんかをこの穴で保管していたそうな。


きれいに下地が出来上がりました。
この状態でシロアリ駆除屋さんから防蟻剤を散布してもらうのを待ちます。

ちなみに


畳の下に敷いてあった新聞紙。
昭和48年3月!

年代を感じる新聞のテレビ欄



8時だョ!全員集合が!
ど根性ガエル ちこくをしましょうの巻 だって。

タイムスリップしてしまいました。

2024年11月1日金曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具9

吹き抜け周囲に床を作っていく


ここまで壊してばっかりだったので、ようやく作っていきますよ。
吹き抜け部分にもともとあった梁2本のみが残りました。


リフォームの際には、残すもの・取り払うもの、この二つを使い分けていきます。
支える柱との取り合いの関係で、取り去るのが大変な2本の梁は残したままにします。
取り去るのが大変という箇所を取るっていう事は手間がかかって値段も高くなるっていう事。
いろんな箇所とかかわりがあるので、これ一つを取って新しくやり替えるのに、柱、胴差、外壁、その下地などとの取り合いも考えなくてはいけません。
そういうところもそのまま残す。

全てを新しくすることがいいわけではない。
私は、出来るだけ使えるところは使いたい。


先人たちが作ったもののいいところを残す。
やり替えなきゃいけないところはやり替える。

Kさんの要望は大きい吹き抜けが欲しいという事。
ただただ2階の床を取り払い、吹き抜けにしたのでは耐震的に弱くなるので、吹き抜け部分の周囲は床にします。
周囲を床にすることで水平構面の強さを確保します。
簡単に言うと2階の床ががっしりしてると、揺れに強いのです。
大工さんが残した梁に切り欠きを入れていきます。


地震に強くするために新しくしなきゃならないところは新しくする。
新規に梁を入れていきます。


残した梁と新しい梁。
新旧コラボ。


下から見るとこんな感じ。
きれいに90センチの正確な四角が出来ていきます。


で、その上に24ミリの合板を張る。


通常こちらが比較的きれいな上面。


一手間かけて黒い印字をやすって消して、この面を裏にして


通常上面にする方を下面にして張る。
一階からはこの2階の床の下が見えるデザイン。
だから構造用合板もきれいに見せたいので一階から見た時にきれいな方が見えるように、印字された文字をやすって消したのはこのため。


四角のマスがきれい。


この日もいい天気。
東側から射す光。
吹き抜けを通した明るい空間になりそうです。

2024年10月29日火曜日

10月末頃の我が家の室温

 帰宅して暖房がついてない


私以外はみんな帰宅している時間。
会社から帰ってきても、暖房点けていない家族。

毎年同じこと言っていますが、この時期に暖房ついてなくて暖かいって幸せ。
寒さには人間慣れないので、暖かいっていう幸せは毎年感じます。


室温は24.2度。
外が10度に近づき、朝は一桁代の気温の時もある今日この頃。
暖房なしでこの室温なので、暑く感じる私は帰ってくるとTシャツになります。


朝起きて23.8度。
外気温は朝にかけて下がっているのにかかわらず、室温は変わらずほぼ一定。

まだ毛布というよりタオルケットで寝ております。
T シャツで寝ると、就寝中は動かない分、同じ室温でも少し肌寒く感じますが、長袖にタオルケットでちょうどいいくらいでしょうか。(個人差あり)

来たる冬に向けて暖かさを感じつつある我が家でした。

今リノベ中のKさんの家も同じ断熱レベル。
早くこの暖かさを体感してもらいたい。
そして少しでも多くの人が断熱リノベを選択して、新築しなくても、快適空間で暮らせるようにしていきたい。

2024年10月25日金曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具8

2階の床をとっていきます



1階の壁の解体がひと段落してまた2階に戻ってきました。
今度は2階の床をとっていきます。
陽が落ちるのが早くなってきて、現場に西日がさしてきます。
解体のほこりがなんか幻想的で、頑張っている大工さんが神々しくも見えてくる。

横架材を眺めてみる


大工さんが帰った後、一人で横架材(おうかざい)を眺めてみる。
横に並ぶ梁とか周りの胴差とかの部材を総称して横架材と言います。
2階の床がなくなった後のこの横架材の連続する感じとその陰影がきれいで好き。


一部吹き抜けたところから2階の屋根まで見渡せるようになり、高さと空間の広がりを感じられます。
残す部材、とってしまう部材を考えている最中。


2階から見ると、吹き抜けたところから1階の光が2階の屋根まで届いて梁や母屋を照らしている。
夕方になりかけている時刻。これも明暗がきれい。


ほぼ2階の床も取り払い


外壁面以外の壁はすべて取り払われ、縦と横の木材のみが残りました。


さあ、2階の根太という下地の骨組みも取っていきますよ。


一本一本とっていきます。

根太をとったらまるで開放感が違う


これが


こうなる。
根太がなくなると一気に2階まで見えてくる、この開放感!
概ね一階の床以外の解体が終了。
土ぼこりをブロワーで吹き飛ばしてキレイにしていく。


迫力のある架構。
土ぼこりと光で大工さんからコスモが出ている。
聖闘士星矢。


左は吹き抜けとなり、右は床ができるので根太を残してあります。


夕方Kさんと2階の小屋梁まで見渡してみる。
ライトに照らされた、梁の迫力と高さの開放感がかっこいい!