吹き抜けの周りに床がができました
新たに梁を設けた後は、吹き抜けの周りに24ミリの合板を
しっかり間隔を保って釘打ちすることで梁と一体化していくことで今までよりも強い床に、地震に耐える床にしていきます。
テレビボードが取り付くところにある柱はKさんの希望で新しい柱にしてきれいにしていきます。
梁をかける前にほぞを作って大工さんが加工。
梁を完全に落とし込まず、半掛けして余裕のあるところに差し込んでいきます。
私が上から、かけや ではたき下ろしてお手伝い。
ほぞにしっかり入れて梁を落とし込んでいきます。
現場監督だけど、合板の切断なんかもお手伝いし、実働部隊として任務遂行!
吹き抜けの周囲の床が完成。
同じ画角からのパース。
このころのCGから天井の形状は変わったのですが、大体イメージと一緒。
Kさんが保管していた、眠っていた梁を叩き起こして、活かす
昔は町内の家々にひとつあったという鶏小屋。
卵を取ったり、その親鳥のお肉を食べたり。
Kさんちもそんな鶏小屋があったそうな。
町内の方に、お肉は新鮮でさぞ美味しかったんでしょうねと聞くと、食べるのは卵を産まなくなった親鳥なので肉は硬かったそう。なるほどー。
と、まあそれはいいとして、その鶏小屋を解体した時に取っておいた梁があるそうで。
外に出して眺めてみる。
これとか
こんなのもある。
見つくろったちょうどいいやつをKさんが雑巾掛けしてきれいにしていく。
それを大工さんにバトンタッチ。
まず寸法をみて切断。
実際に置いてみて、当てて寸法を出す。
梁と梁の設置面をきれいにする。
昔はノミでやっていた作業もマルチソーで時間短縮。
ただこれもしっかりノミが使える大工さんだからこそ、正確に平らにできるのであって、機械がいいから誰でも水平に、設置面がきれいにできるわけではない、というのは実際に見ているとわかる。
丸い梁を水平に切断するって技術がいるのです。
元々あったこの家を支えた当時の2本の梁は残し、その周りに新たに新しい梁をかけ床を作り、吹き抜けの真ん中にはKさんちで以前使われていた鶏小屋の丸太梁がかかる。
一階のリビングから上を見上げると、3つの時代の梁が垂直に交差する。
さらに2階の吹き抜け上の大きな丸太梁がそれに垂直に交わるように見える。
と、年代を感じながら見るとそれも、さぞ奥ゆかし。