あるお宅で、何か匂うとのこと。
行ってみると確かにある方向から何か匂う。
においのもととなる方向はわかるのだけれど、においだけだと確実にここだという場所は特定できず。
原因究明のため、何度も足を運び、床下、天井、物入の中をのぞいたけれど比較的キレイ。
なかなか原因となる場所が分かりません。
しらみつぶしに色々と見ていった結果、ようやくここから匂うというところをとらえました。
消毒屋さんに消毒してもらい、ネズミ捕りを置いていたところ
ハツカネズミが4匹確保できました。
3から5㎝くらい。
とても小さく少しのスキマがあればどこからでも入ってくるとのこと。
ネズミがとれたとしても侵入経路が分からなければ今後も防ぐことはできません。
駆除屋さんに床下にもぐって頂き、見たところスキマはあるけど、ネズミの侵入口かは確証なし。
これだけ探してもわからない。
じゃあここかもと外壁をはいだところ
ありました。
外壁面に黒い面材が張ってあるのですが、写真中央、少し膨れ上がったところにかじった場所が!
匂いもするので、ここから部屋内に侵入していると確信。
ふくれあがった部分をビスで止付け、コーキングでスキマ埋め。
これで侵入経路はふさがれてネズミも入って来なくなるでしょう。
簡単に書きましたが、ここまでで3ヶ月かかりました。
とは言え、築年数もだいぶ経っているお宅。
他にも侵入経路はあるでしょう。
それも今後追っていきます。
ネズミとの闘いは続く。
例の外壁に張ってある黒い板がふくれあがった原因は
外壁からの雨の侵入。湿気。というところですか。
ふくれあがったところをネズミは見逃さず、かじって中に侵入したのではないでしょうか。
1 断熱気密をしっかりしてスキマをなくすこと。
2 雨水の侵入を防止する措置をとっていること。
3 外壁に張ってある黒い板を止付ける釘をしっかりしたピッチで打つこと。
住宅をつくる際に気をつける部分をしっかりやれば、建物の劣化を防げて、結果ネズミの侵入口を作らない住宅になるのではないでしょうか。
重要なのは30年経ってもそういったスキマが防げていること。
出来るだけ劣化しないよう考えて作ることです。