2024年7月9日火曜日

Kさんの家 部分断熱リフォームと造作家具 2

 床下地を作っていきます。



大引という太い木材部。
この床下地から変えていきます。
全部変えた方が、逆に施工がしやすく安くなり、頑丈なしっかりとした施工になります。
中途半端に材料を残して頑張って施工したわりに、施工費もかかってしまうということにならないように今回はすべて解体した後やり替えします。

床の断熱材は90センチ入れます


3畳分に断熱材を入れました。
大引きという太い2本の木材の上に根太という木材が4本クロスしています。
大引きの間には30㎜の断熱材。
根太の間には60㎜の断熱材を入れており、合計90㎜(9センチ)入っております。
新築住宅でも50㎜しか入れてないってところも多いのでは。

断熱の計算をしていると、75㎜以上は欲しいなと思う感覚がありますね。

我が家のリノベでは2階のリフォームであって、床は1階の天井部の上にあるからそんなに熱い断熱材は入れなくてよいかなと50㎜にしました。
我が家はフローリングを杉にしたせいもあって、床に寝転ぶことが多く、床に触れている時間があります。
でやっぱり50㎜以上入れた方がいいなと。
全然あったかいんですよ、床にずーっと寝転んだりしなければ。
でも床に寝転びたくなる我が家では、75㎜くらいほしかったなという肌感覚。
そりゃ寝転んでテレビ見て、じーっとして動かなければ、少し肌寒いくらいあるでっしょってなもんですけど。
それを解消したいのですよ。


下に30㎜+上に60㎜の断熱材がダブルで入っている様子。
ダブルで入れている事にもいいことがあります。
ヒートブリッジをなくしていけるってこと。

横に流れている根太という木材の下に断熱材が入っていない場合、床下の冷気が根太に直接当たります。そうするとその冷感が床に伝わり、フローリングに伝わり、足元に伝わります。これをヒートブリッジ(熱や冷えの橋渡し)といいます。
2重の断熱で根太の下にも断熱材が入っているので、このヒートブリッジを防いでいることになります。
足元に触れる床部分なのでしっかりヒートブリッジの解消も考えていきたいところ。

実際そんなに厚みが必要?部分断熱リフォームだからできる強み


大工さんもあまり入れることがないほどの厚み。
過剰じゃない?って言われます。
でも、
①計算するとこの厚みくらいほしいことになること。
②私が肌感覚でこの厚みくらいほしいと思っている事
それと
③6帖のキッチンなので、床面積がそんなに大きくなく、価格もそれほどアップしないこと。
これは結構いい利点で、家全体をこのようにしようと思うと断熱材料代が面積分アップするのですが、今回のようにいつもいるキッチンを重点的に高断熱化する場合は、価格をあまり気にせず厚みアップができます。

そんな理由から今回はこんな床断熱仕様としました。
よく使う部屋だけを断熱リフォームする、部分断熱リフォームって最高におすすめ。