2016年5月18日水曜日

通気層

屋根は、太陽の光を直接受けます。

屋根の裏側、屋根裏は相当な温度上昇をします。

この暑い屋根裏をそのままにしておくと、夏場の部屋内はその影響で、暑い部屋になります。

この熱を逃がさなくてはいけません。

そこで屋根には下の図のように、通気層をもうけます。


軒裏から外気を取り込んで、通気層から屋根裏の熱を外に排出するわけです。

また通気層には、屋根裏の湿気を排出するという役割もあります。

そこで、屋根に、この通気層を確保するために


このように屋根の少し下にシートを張りました。

一番上の図で言うと、赤いラインの位置です。

このシートの上が通気層になります。

また、このシートの下に断熱材が入りますが、断熱材のある断熱層には、空気の流れを入れたくありません。

断熱材の中を空気が流れると、断熱材が性能低下してしまうからです。

断熱材の中の空気が止まっていなければなりません。

このシートは、通気層から空気が流入してくるのを防ぐバリアー的な役割もあります。

つまり、隙間風を入れないようにする、気密バリアーです。

通気層は空気を流し、すぐ下の断熱層には空気を流さないようにします。

高気密高断熱になるように、こういったところを、大切に工事していきます。

このシートの下に数十センチ断熱材が入る分、実際の部屋の天井は、これよりも少し低くなりますが、斜めの勾配天井の形がなんとなく見えてきました。