2025年3月6日木曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 28 まとめ3 リビングの事


Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 まとめ3

リビングの事


完成写真を交えて。


広いリビング。27畳くらい。
まず、開放的な吹き抜けのある空間で、照明がなくても明るい。


これがビフォー。
ほぼ同じ位置からの写真です。

柱の位置はそのままにして生かしてあります。
押入の両脇に建っている柱の間にテレビボードを取り付けました。
押入れの左右の柱の位置は一緒なのが分かります。


これがCG。
実際の写真と比較すると、このCGのイメージとほぼ同じように作られたことがわかりますよね。
ビフォーの状態から完成をイメージするってこのCGがなければ相当に難しいので、提案時にCGは非常に大切。
CGはなくてはならないと再認識させられます。


ちなみにリビングの赤茶色のローテーブルは


もともとキッチンにあったこのダイニングテーブルを、Kさんがやすりがけしてテカテカのウレタン塗装を落として、オイル仕上げしたもの。

その脚をローテーブルの高さに切ってこの家に合うものにしちゃいました。
すべてKさんのお手製。


角までしっかりウレタンを落として、木の本来の手触りがいいテーブルになりました。
やっぱりこういう家にウレタンテカテカ塗装は似合いませんもんね。

この裏面を確認したところ


ラベルが貼られていてしっかり『花梨』と書かれていました。
やっぱりあの匂いは花梨の木でした。高級な材木です。



テレビボードの裏は未完成。
電線やアンテナ線も見えたままでそのままなのだけれど、またKさんといろいろ考えながら作っていけばいいかなと思ってます。

テレビボードの裏が通れるようになっているので、テレビを見ている人の前を横切らずに通過できます。


テレビの裏側が少し暗いだろうからそれを照らすライト。


テレビの裏を回ってリビングを回遊できる導線。
回遊導線があると、人と人が移動時にぶつからずにストレスがなくせますよ。

元々押入れだったところを通っているんだよなあ、って考えて通るのも一興。

CG。


CGとの比較。


頑張って作った格子扉。





ゆっくり閉まるソフトクローズのスライド蝶番。
バタン!と閉まらないからいい。私がいつも使ってる定番のやつ。


少し薄暗くなった頃。
窓の位置はリノベ前と変わらず、そのまま。1階と2階の窓位置が一致しているのでこの方向で写真撮るといい感じに写るなあ。
吹き抜けていて、上への広がりが感じられるから、元々の広さ以上の開放感を感じられます。


奥まで見渡せるようになったのですごく広くなりました。


これがビフォー。
住んでいると元がどうだったかなんて記憶のかなたに行ってしまうので、こうやってビフォーアフターを写真で残しておくと、感慨深いものがある。


このまま見上げると吹き抜け。


構造的に強くするために新しく入れた梁と
元からあった梁と
昔あった小屋から持ってきて取り付けた梁と
時代の違う3年代の梁が、交差する。

ライティングレールは


一つは梁の下に取付、一つは梁の横に取付。
横に取り付けた方の照明は、上も照らせるので、2階の梁をライトアップできたりする。


もともとKさんの家ってKさんの人望もあり、みんなが集まってくる家なのでこのローテーブルを囲んで10人以上集まっても、広いからキャパ的に全然大丈夫。


実際もうリノベ完成記念で宴会した時も、子供たち含め総勢14人程度でも、リビングの広さと、吹き抜けの開放感で全然狭く感じない。

断熱が効いていて、この大空間なのにどこに行っても暖かいから、それぞれが居たいところに居れる。
リビングで寝転んでてて居てもいいし、キッチンに居てもいい、キッチンのカウンターにいてもいいし、吹き抜け周りにいてもいい、階段に座っててもいい。
どこでも暖かいから居場所がいっぱいある。

寒くないから、隅まで面積を目いっぱい使える。
面積を有効利用できる。
これも断熱住宅のいいところ。


こども達は2階の吹き抜け周りで走り回って鬼ごっこ。
にぎやかでよろしい。


Kさんの家。
ほうきが柱にかけられている。

こんな家には、こういう小物がよく似合う。




2025年3月3日月曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 27 まとめ2 湿度と加湿器の事

  Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 まとめ2


まとめの続き。

湿度の事


室温はあったかくて快適。
でもちょっと湿度は下がり気味。
エアコンのみの暖房では致し方なし。


これは『せせらぎ』という換気扇。


これを4台設置。
全熱交換型の換気扇。

2台が室内に空気を入れてるときは、2台が外に空気を排出。
数十秒間隔で、換気扇が逆回転して、今度は出し入れが切り替わる。
部屋の中の暖かい空気を排出する際に、換気扇の中に仕込まれたセラミック部分に暖かい空気をためる。
今度は外の寒い空気を中に入れる際に、そのセラミックの暖められた空気を一緒に入れるので、まんま寒い空気が入ってこず、暖かい空気で新鮮空気を入れ替えられるというもの。

むかーし私が作ったYOUTUBE。


我が家もこの換気扇を使ってます。


それで、この換気扇に湿度センサーがついていて、湿度を低くしないようにしてくれます。
その際は、換気扇の空気を出し入れの間隔を短くして、湿度を下げないような運転に切り替えてくれる。


湿度調整機能があるとは言え、エアコンのみで暖房していれば乾燥気味になるのは仕方なし。


これだと乾燥しすぎ。

一番上の6.9g/m3のところが絶対湿度。
ここが7g/m3を切るとアラームが鳴る(アラームは切っておける設定もあります。)
7を切らないように湿度管理していくことが大事だそう。

乾燥しすぎだとインフルエンザ注意報。
インフルエンザウィルスとかコロナウィルスは乾燥に強くて、湿気に弱いんですってね。

タオルを干して湿度を上げたりしても大空間ではそのくらいの水分じゃ湿度は上がっていきません。


そんな時はやっぱり加湿器が必要。

松尾和也氏が紹介してた気化式っていう加湿器。
水のついたフィルターを回転させて水を気化させて湿度を上げる。
高断熱住宅のようにいつでも暖かい部屋に最適。

寒い家の場合、湿度を上げるために、わざわざヒーターで暖めて水蒸気にしてやったり、超音波で振動させて強制的に水蒸気にするってタイプがあるようだけど、そういったタイプよりも構造が簡単な分、電気代がお得。

暖かい高断熱住宅は、無理やり水蒸気にしなくても気化してくれる気化式の加湿器が、電気代も安いので最適だそうな。

私自身、アトピー持ちで、やっぱ乾燥するとかゆくてかゆくて。
肌の保湿にも、湿度って大事。