2025年2月27日木曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 26 まとめ1 あったかいよって話

 Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 まとめ1



それではKさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 
まとめていきます。

まず、今回の性能向上リノベの大きな目的。
内側付加断熱によって暖かくなったのか。



54畳の大空間。ワンルーム。
75型の大型テレビがちょうどいいような広い空間。
14畳エアコンを1階に1台。

54畳の大空間で、14畳エアコン1台では寒くはなかろうかと?


22.5℃設定で、1階の室温 22.7℃であったかーい。


2階も22.8℃であったかーい。


でも今は、あったかいからさらに下げて21℃設定にしているそうな。

1年の中で今が一番寒い時期なのに。
これはすごい。
我が家より床の断熱も倍以上入れた効果だろうか。
体感温度がうちよりいいようですね。
我が家は23℃設定が基本かな。
床の断熱あなどれません。


床が24.5℃ある。


さすがに窓の近くは寒いところもあるけど、ほんの一部分だから普段生活する分にはあまり影響がないみたい。


窓自体もガラスや樹脂の暖かいところは25℃くらいあるし


紫色のところでも23℃あるから極端に冷たいわけでもなく23℃はむしろあったかい。


エアコンからは45℃ほどの温風が出ている様子。


2階は表面温度が26℃だったり


紫の部分は断熱材でなく、木の下地部分で、断熱材より温度が低く紫になってるけど24℃後半なので全然冷たくない。

総じて部屋の表面温度が高いので、室温をそんなに上げなくても暖かく感じる。
体感温度がいい状態。
さすが内側付加断熱。

普段、人が触れることの多い床は体感温度を上げる意味で非常に重要なのかな
と思います。

断熱計算ソフトですと、天井・壁・床と種類を分けた際に、面積が大きい【壁】の断熱性能を上げると家の断熱性能が数値的に結構上がる。
天井・壁・床の中で一番面積の少ない【床】は断熱性能を上げても、計算上の数値は上がりにくい。
だがしかし!
床は歩いたり寝転んだり、壁なんかよりも断然触れる機会が多い。
天井なんて触ることはほぼない。
だから、家の断熱数値だけを追いかけて、床の断熱性能をないがしろにしてはいけない。

天井と壁の断熱は床より大切ではない、という事ではなく、快適性を考えるには計算上の数値以外に考えることがありますよってことです。なにごともバランスですよね。

あったかいからKさん、もうリノベ前の部屋に戻れないと言っていました。

サーキュレーターの事



断熱性能を高めて、気密性能を上げてやると、1階と2階の温度差は少なくなります。
これも性能向上の目的の一つなのですが、さすがにKさんちは大空間ワンルーム過ぎて、暖かい空気は2階に行ってしまうようで、サーキュレーターをつけました。
ボルネードの結構いいやつ。
とりあえず私が試しで買って使ってもらってます。

このサーキュレーターが結構いい。
といっても私の家にある安物のサーキュレーターと比較しただけで、そのほか数多あるサーキュレーターと比較したわけではないのでね。

1.足が長いので2階の暖かい空気を1階に下ろしやすい。
2.結構音が静か。
3.風を強めにしても、風量を感じにくい
4.そこそこ、いやなかなか、かっこいい

メーカーが掲示している電気代から計算して、強で24時間つけて1ヵ月1,500円くらい?

サーキュレーターをつけると1・2階の室温はほぼ変わらなくなります。
どこに行っても同じ温度⇒快適になります。


2025年2月24日月曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 25

 ようやく Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 のブログも 25回にして工事がとうとう終わります。

ラストはKさんと一緒に工事をして締めていきたいと思います。

テレビを取り付ける



最近のテレビは薄型になったとはいえ、さすがに75型ともなると重いので、金具はしっかりがっしりとつけていきます。


テレビ背面の配線関係の場所は寸法を出して切り抜いておきます。


いよいよ取り付けてみる。
でかっ!
この大きさあればプロジェクターいらないな。

階段手摺も取り付ける



手すりを取り付けます。
ようやく最後の仕上げになります。


私が切り出した木材を取り付けてもらいます。
ダボ穴にはしっかりダボも入れてもらいます。
きれいに仕上がってくるのが見ててわかる作業。
ダボ栓できれいにしていくのはクセになりそうと言ってました。


垂直をしっかり合わせて取付してくれたので、横から見てもきれい。
部屋の真ん中の階段なのでね、自分がやった工事はいつまでも記憶に残ります。

養生を取っていきましょう



手すりが取り付いたところで、近所の仲間が遊びに来てくれました。
せっかくなんで、みんなで床の養生を取っていきます。

Kさんの家 リノベ工事。
ウッドデッキを作るDIYから始まり、そのDIYも近くの仲間が集まってきてくれた。
最後の完成にも仲間と一緒に仕事をする。
みんなで完成を見ましょう。


新築だと養生をはがすのは、その建築屋さんか掃除屋さんでしょうか。
養生をはがして全体が見れる瞬間はいいもんですよ。
今回はKさんにも手伝ってもらいました。


ようやく全体を拝めます。
かっこいい!


吹き抜けいいね!


次回は工事のまとめ。
完成写真を掲載していきます。


お子さんも大きいテレビで嬉しそうだ。

2025年2月20日木曜日

Kさんの家 性能向上リノベ 内側付加断熱と造作キッチン&家具 24

カップボードを取り付け



カップボードも合わせてナラ材で。


吊戸棚も取付。


吊戸棚には、細く割いた木を数本取り付けて


可動棚に。


全て取り付けて


取手やツマミなど金具類をつけたらカップボードは完成。


キッチンのカウンターテーブル側もナラ材で隠していく。


点検できるように取り外し可能なビスで止めていく。


ビスは頭が出ているとかっこ悪いので、通常は下のようにビスキャップをつけていくのですが、木のキッチン、木の家にプラスチックでできたビスキャップは素材感も色もあんまりふさわしくないので、あえてビスキャップをつけず、上のようにビスとビスキャップを取り付ける皿のみで仕上げとする。


こういう家にはこれが合う。
ビスはステンビスにして錆びないように。


 テレビボードのCG



テレビボードのCG。
最終的にこの形を選んでもらいました。


実は、はじめはこんな形のテレビボードの提案をしていたのですが少しごついし、もう少し軽やかな感じの方がおしゃれかなって私が思い直し、



格子扉でないバージョンと



格子扉バージョンを作成し提案。
結果、格子扉バージョンを選択してもらい決定しました。

こうやってCGで作っておくと結構良いことがあって


しっかり寸法通りCGを作っておくと


その寸法通りのサイズで作ればいいので、完成がほぼイメージ通りになるから、お客様と自分のイメージと、実際に出来上がったものとの相違があまりなくなる。

逆をいうとCGで確認して、かっこ悪ければ、その通りに作ったらかっこ悪いものができるってこと。
つまりCGでしっかり検討してかっこいいなって思えたら、それ通りに作ればいいから、作ってる最中の迷いがなくなります。

いつも思う、CGって大事。
製作図面も非常に大事だけど、白と黒の線だけで表現された図面では伝えきれないものがCGにはたくさんあるとおもう。
これも、写真に近い表現がうちの会社のパソコンでもできるようになったことが大きい。

一昔前はもっとリアルにならんかなと、いろんなソフトを試して試行錯誤していたけど、ソフトの性能も、パソコンの性能もまだまだでした。
時代が変わり、やっとこれなら提案CGとして言う事なしっていうレベルまでになってきた。
ソフトとパソコンを開発してくれた人、すげえよ。


ではここにテレビボードを取り付けていきます。

たいしたもんじゃないけど、作っているところを少しだけ



この細い木材を


並べて、周りを木材で固めて動かないようにする。


木を定規にしながら溝を掘っていく。


そうするとこんな部材ができる。


もう一つ違う部材を作るため溝を掘る。


そうするとこんな部材ができる。
これを組み合わせると


こんな格子の扉ができる。


お互いの溝を厚さの半分掘ってあるから、組み合わせるとちょうど平らになるようにしてある。
きっちり組まれるとしっかり直角も出るし、木工用ボンドでがっちり組める。


テレビボードの枠は、ビスケットジョイントっていうものでつないでいく。


細いブナ材のビスケットは木工用ボンドの水分で少し膨らんでお互いのをがっちり接合するので、ビスを使わないで済む。


ビスを全く使わないで完成。
左の扉がないのは、私が寸法切り間違えたため。
すごいショック。
後日取り付けます。

65型テレビを想定してましたが、75型でもいい?って聞かれ、大きいけど納まるから、いいですよって。
75型ならちょうど柱と柱の間に納まる大きさくらい。


その大きさを考慮して背面の板を取り付け、大きさをイメージするためにテレビの大きさに切った白いシートを貼ってみました。

これでイメージしやすい。


いいなー。75型。電気屋さんでしか見たことない。